「虚勢のいい女は嫌いじゃないけど、やっぱりうざいわ」

「は、離して…っ」

「でも人のものって良く見えるから、奴隷には欲しいな。こういう女を従えるって気分良さそうだし。何より深瀬の女だしね」

「イヤ!離してよ!痛いっ!」

「無理やり服従させるには、やっぱレイプしかないかな。殴って死んだりしたら奴隷にできないし、かと言って素直に言うこと聞かなそうだもんね」 

「──っ!」


れっ…!?

やだ!信号機三人組が言った通りになっちゃうじゃない!


「本来なら自ら志願してでも、俺に従うべきだったんだよ。それともこうなることを望んでた?君、相当なビッチかなんか?」

「はあ?!そんなわけないでしょ!馬鹿じゃないの?!ふざけた発想するあんたと違うんだよ!ほんと救いようのない男!あんたなんか、せいぜい深瀬くんの金魚の糞でもしてればいい…っ!」


澤田の拳がわたしのお腹にもの凄い衝撃をもたらす。


足に力が入らず、膝をつき座り込んだ。

激痛が走り言葉を発することもできない。呼吸すら苦しく感じる。


もしかしたら、お父さんに殴られた時より痛いかも。


「君、本当に賢くないね。もう飽きた。お前ら、勝手にやっていいよ」

「「「ぅえーい」」」


澤田が軽く右手を上げると、教室内にいた約半数の不良達が、だるそうにいやらしく笑いながらわたしに近づいてくる。


「誰からいく?」

「適当でいーべ」

「とりあえず全裸の写真は外せねーだろ」

「やべ、深瀬の女とかすげー興奮する」

「俺は深瀬と穴兄弟になんのきめぇから、見てるだけにするわ。撮んの携帯でいいだろ?」