「めっ、めんどくさかっただけだ！今日は寝癖もヘルメットの跡もつかなかったからな！」

「ふ～ん…。じゃあわたしは全く関係ないってこと？」

「そうだ！」

「ならさっきのはなんだったの？わたし、嬉しかったのにな」

「なんでもねぇよ！つーか授業中だっただろうが！話しかけんじゃねぇよ！」


うわー、まさかダーリンの口からそんな素晴らしい言葉が聞けるなんて。

そこらへんにいる男子より真面目じゃないの。


それより、どうしてもさっきの発言を認めたくないわけね。こういうところは素直じゃないんだから。

でも見てるだけでわかるから、ある意味素直なのかね。


「…ね、ダーリン。わたしのこと嫌い？」

「はあ？んなことどうだっていいだろ！」

「てことは嫌いなんだ！」

「あ゛？！なんでそうなるんだよ！」

「じゃあ好き？！」

「すっ…！」


─わ、また赤くなった！


このダーリンの反応、心をくすぐられる感じがたまらないっ！


「好きか嫌いかだったらどっち？わたしはもちろんダーリンが好きだよ」

「どっ…！ま、またお前は！軽々しく言うんじゃねぇよ！ほんっとに尻軽だな！たまったもんじゃねぇ！」

「いーからっ！」

「──」