この人達、髪の色どうこうより人相が悪い。出で立ちが怪しすぎる。


深瀬くんの怖いとは別の、悪さで染まっている感じ。なんて下品な笑顔なの。


「誰かと思えば、つるむしか脳のねぇ馬鹿共か」

「あ゛あ゛?!てめ、なんつった?!」



あわわ、またケンカが始まるの?!

もしかして深瀬くん、こんな風に毎日ケンカしてるの?!


そりゃ顔に傷もつきますわな。


にしても今度は四対一だよ。さすがに無理でしょ…。


彼らに見つからないように、ポケットの中の携帯に手をかけた。


「何言っても馬鹿には理解できねぇだろ。ケンカに道具なんか使うほどの低脳だもんな」


ど、道具?!嘘でしょ?!


「あほか。素手だけでケンカしようってか?何ぬるいこと言ってんだよ」

「つーか、おめーだって使っただろうが!」

「こないだ俺らに消火器ぶっかけたのおめーだろ!」


しょ、消火器ですか!


これまた随分派手にやったんですね…。


にしても、向こうが四人でも怯むどころか煽るようなことを言うなんて、深瀬くん、かっこよすぎでしょ。


大丈夫なのかな…。