「だから好きだって言ったじゃん!気味悪いなんて言わないで!一緒にいたいの!」

「ふざけんな!失せろ!」

「ふざけてなんかない!ていうか深瀬くんて結構馬鹿なの?失せろって言われて失せる人滅多にいないと思うよ」

「てめ…っ」

「──っ痛!」


腕をきつく握り締められ、痛みを生じ力が入らなくなる。


易々とわたしの手は深瀬くんの体から離され、地面に倒れ込んだ。

すぐさま深瀬くんの右手はわたしの首を締め付ける。


痛みと苦しさで息ができない。


「あんまふざけてるとマジで殺すぞ」


──これは本当に殺されそうだ。


本気だとしか思えない。深瀬くんの目も、口調も。


「ふ、ふかせ、く…」


深瀬くんの手に、わたしは両手で触れた。


増していく力に意識が遠のきそうになり、それ以上声が出ない代わりにわたしは口角を上げ微笑んだ。