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「お前はどこまで俺の邪魔すりゃ気が済むんだよ」

「ダーリン!」


昼休み。

屋上に着き一番先に目に入ってきたのは、ベンチに座り弁当を広げている逢川。


何やってんだこいつは。


「だからそれやめろ。寒気がしてしょうがねぇ」


隣のベンチに腰を降ろし、コンビニで買った弁当と、コンビニで買い忘れ購買で購入したお茶を置く。


「遅かったね!あ、購買に行ってたんだ!お弁当はコンビニ?」

「うるっせぇな。飯の時くらい黙ってろよ」


なんでわかんだよ。マジでストーカーしてたんじゃねぇだろうな。


「飯の時だから言ってるんでしょ。授業中、何度手紙を送っても無視なんだもん」


…つーか、こいつの顔、改めて見ると先週よりかなり腫れてねぇか?


もしかして休みの間に澤田の連中が…。


「無視も何も寝てただろうが。手紙なんて知らねぇよ」

「わざとだ。絶対わざとだ。手紙が嫌で寝たふりしたんだ」

「うっぜぇな!どうでもいいだろ!早く消えろ!今すぐ!」

「ひどいダーリン。そんなの無理に決まってますがな」

「失せろ!」

「はいはい。飯の時くらい静かにしましょうね」