「おい!何してんだよ!早く行くぞ!」

「えっ?!あ、はいっ!あれ?金沢くんとの闘争は終わったの?」

「こいつらに付き合ってたら日が暮れちまう」

「おい、逢川乗せんだったら俺らも乗せろよ」

「はあ?!」


いきなりどういうつもりだ赤城の野郎。


「別によくね?」

「逢川が良くて俺らがだめな理由あんのか?」

「逆に俺らがだめで逢川がいい理由が聞きてぇよ」

「んな理由なんてねぇよ」


言えるわけねぇだろうが。昨日のことが原因なんて。

余計なこと言い出すんじゃねぇよ赤と緑め。


「なら俺らだっていいだろ」

「…お前らが乗ったら汚れるだろうが」

「どういう意味だコラ」

「原チャに三人乗りするような馬鹿を乗せるわけねぇだろ」

「ええ?!原チャに三人乗り?!」

「ふつーだろ」

「挙げ句事故ってトンズラだろ?んな奴ら乗せねぇよ」

「じ、事故って…」


さすがに逢川もドン引きしてやがる。こんなん普通なわけねぇだろうが。


「トンズラして当たり前だろ!無免で三人乗り、しかもパクった原チャだからな!」

「つーかおめー、さっきからグダグダうるせーんだよ!」

「素直に逢川に惚れてること認めろや」

「はあ?!」