「咲良になんつー言い方してんだ馬鹿野郎!咲良!こんなやつより俺の方がよくね?!」

「よくねぇ」

「「ぶはっ!」」

「てめーら笑ってんじゃねぇよ!」

「逢川、ナイス」

「おめー何回フラれりゃ気がすむんだよ」

「もうコントだよな」

「うるっせぇな!こんなんフラれたうちに入んねーよ!」

「どんだけプラス思考なんだよ」

「うるせぇのはお前だ金沢!」

「黙ってろや深瀬!おめーにだけは言われたくねぇ!」

「あ゛あ゛?!」


こいつ、弱ぇくせにほんと気だけは強ぇな!どうやったらここまで強気でいられんだよ!


「いっつも俺らの邪魔ばっかしやがってよ!こんな時くれー身を引け!」

「こんな時ってどんな時だボケ!」

「咲良に近づくなってんだよバーカ!」

「あほか!まとわりつかれて迷惑してんのは俺の方だ!」

「んな言い方すんな!咲良がかわいそうじゃねぇかクソ深瀬!」

「お前とことんうぜぇな!喋れなくなるくれぇ顔面ボコボコにしてやるか?!」


──と、金沢と毎度のように言い合いになり、いいだけがなり続けた後、延々と終わらない気がした俺は面倒になり金沢の相手をやめた。


ふと気づくといつの間にか、逢川が赤城と緑川となにやら盛り上がっていた。


何してやがんだこいつらは。