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「待ってダーリン!」

「…やっぱ来んのかよ。つーか、マジでストーカーだな」

「当たり前でしょ!約束したんだから!」


放課後、学校を出た途端に後ろから逢川の声が。

振り向くと嬉しそうに小走りで俺を追いかけてくる。犬みてぇだな。


「勘違いすんじゃねぇぞ。ただの気まぐれなんだからな」

「そこが大いに気になるんだよね~。なんで気がまぐれたの?」

「気まぐれは気まぐれだ。暇すぎるから気が向いただけだ」

「ふ~ん…。その暇をわたしにくれるってわけだ!ダーリン優しいね!」

「だから勘違いすんな!」

「勘違いってなによ!」

「これは優しさでもなんでもねぇ!」

「じゃあなによ!」

「なにって、そりゃあ…」


なんだ?わかんねぇな。でも優しさとかじゃねぇ。なんて言えばいいんだ。