「…」

「ね、ダーリ」

「なんだっていいだろうが!文句あんなら送んねぇぞ!」

「ないですないです!文句なんてこれっぽっちもないです!」

「なら喋んな!」

「それは無理!」

「んだと?!」

「だって嬉しすぎるよ!嬉しくてたまらなくて、黙ってるなんて無理!わーい!ダーリンありがとう!!」


満面の笑み。


見るからに喜んでいるのが伝わってくる。

どうしてか、俺までなんとなく嬉しく感じてしまう。


「…変なやつ」

「もう訂正はきかないからね!今更嘘だったとかも受け付けないからね!絶対絶対、ぜーーーったい!!約束なんだからね!!」

「うっぜぇな」

「ほらちゃんと!指切り!」

「は?!やめろ!」

「嘘ついたらちゅーしちゃうからね!」

「ばっ…、なっ、なにが……!」


言葉を発せなくなった俺の右手の小指に、逢川は自分の小指を絡ませる。


そんなことに気づくこともできず、俺は逢川のセクハラ発言にただ固まっていた。


「ダーリン、大好き!」