「…逢川、俺…」


と森野が何か言い掛けたと同時に予鈴が響いた。


わ!やばい!着替えなきゃいけないのにっ!!


「森野!早く戻るよ!」

「え?あ、ああ、そうだな」

「何ボケッとしてんの!早く!」

「うるせぇな!わかってっから!」


バタバタと教室に戻ると、深瀬くんはしっかり着席していた。


どこに行ってたの?すごーく気になる。でもみんなの前で話しかけたら絶対面倒なことになる。

質問攻めなんて勘弁だし、わたしよりもみんなに深瀬くんがキレたらいけない。危険すぎる。


でも気になる気になる気になる!!


ああもう頑張れわたし!


放課後までどうにか我慢するしかないっ!!