「お前のせいでサボってる気がしねぇ」

「ダーリン、いつもこんないい場所独占してたんだね。ずるいな~。そういえばなんで体育は出ないの?音楽の時もいないよね?あとは~、」

「めんどくせぇからしかねぇだろ」

「出席日数は大丈夫なの?」

「知らね」

「じゃ足りなかったら留年?!」

「うるっせぇな!留年なんてしねぇよ!」



日数が足りなくたってあいつらが裏で勝手にやるんだよ!いちいち詮索しやがってうぜぇな!


「わたしには理解不能!もっとわかりやすく教えてよ!」

「別にお前が知る必要なんてねぇだろうが」

「はあ?!あるに決まってるでしょうが!好きな人のことはなんでも知りたいでしょ?!ダーリンのことはなにもかも知りたいの!」

「知ってなんの得があんだよ!弱味でも握ろうってか?!」

「もう、だからそんなんじゃないってば!どうしたら伝わるかな~」

「意味わかんねぇんだよお前!」

「…あ、キスしてみる?」

「──!」


─キッ、キ…!!!???


「そうしたら少しは恋愛のこと、ダーリンもわかってくれるんじゃない?キスから始まる恋愛もあるって言うし」

「…」


……。


「ね、ダーリン!」


……。


「…ダーリン?」


……。