お前が立ち向かったところで、適う相手じゃねぇっつーの。


と、また起き上がろうとしても、意思に反するように力が入らない。


自分の体にイラついてしょうがねぇ。


「…やめろ金沢」

「ぶっ!だからなんだよ。許さねーってか?」

「ははははは!」


…くそ、なんで動かねぇんだよ。こいつらの息の根を止めねぇと…。


「腐った友情だな!ははは!」

「黙れくそったれが!!」


金沢が連中に襲いかかったと同時に、戦闘は開始された。


赤城も緑川も、明らかに自分らより大人数を相手に殴りかかる。


静かな夜、車通りも人通りもないこの場所で、怒鳴り殴り合う音は一層大きく響いた。


傍観してる場合じゃねぇんだっつーの。俺もやらねぇと…



「う゛っっ…!!!」