無理やり深瀬くんの腕を組んでいたら、どドンッと押され転びそうになった。


ちょっと驚いた。ちょっと、いやかなり肩の周辺が痛い。


「くそ女!失せろ!」

「えっ!ちょっ!深瀬く…」


超特急で走り去っていく深瀬くん。


あまりの速さに追いかける気にもなれず、呆然と立ち尽くしていた。

ら。


少し離れた先から大きなバイク音が聞こえ、視力がいいわたしは後ろ姿でそれが深瀬くんだとわかった。


深瀬くん、バイクで学校に来てたの?バイクを隠す為に、こんな裏道を歩いていたのか。


なるほどなるほど。


うーん、逃げられちゃったな。

嫌われた?くそ女なんて初めて言われたよ。


ま、いいや。わたしが勝手に好きになるんだもん。どう思われたって気にしない!


明日はもっと頑張ろう!


Let's ストーキング!!