「飯の時だから言ってるんでしょ。授業中、何度手紙を送っても無視なんだもん」


たくさん用意していた手紙は、ものの見事に玉砕してしまった。切ないったらありゃしない。


「無視も何も寝てただろうが。手紙なんて知らねぇよ」

「わざとだ。絶対わざとだ。手紙が嫌で寝たふりしたんだ」

「うっぜぇな!どうでもいいだろ!早く消えろ!今すぐ!」

「ひどいダーリン。そんなの無理に決まってますがな」

「失せろ!」

「はいはい。飯の時くらい静かにしましょうね」

「…てっめぇ」

「わっ!この竜田揚げおいしー!」


怒り心頭のダーリンを華麗にスルー。


…しなければ、きっとマジ切れされるであろう。


お昼休みも終わっちゃうし、早く食べないとね!

口の中が痛いけど、お腹空いてるし頑張って食べなきゃ!


「…お前、虫歯じゃなかったのかよ」

「ん?」