お父さんにまでバイクに乗っているところを見られたら、どんな反応をするか想像もつかない。
「ちょっと病院にね。深瀬くん、バイクで学校に通ってるの?なんだか少し怖そうな人だったけど…。咲良が好きな人ならちゃんとした人よね」
ヘルメットしてて顔わかんないのに怖そうって、深瀬くん相当オーラ出てるんだろうな。
でもその娘を信じてますアピール、なんだか疲れるわ。
「そんな怖くないよ。いい人だよ。わたし勉強するね。ラザニア、楽しみにしてるから」
「あ、咲良…」
またもや満面の造り笑顔をお母さんに残し、自分の部屋に移動。
ドアを閉めベッドにうつ伏せに倒れ込む。スプリングの軋む音が耳につく。
その音が止み、ふーっと長く息を吐いた。
静まる部屋、窓から差し込むオレンジ色の光。
焦点が合っていない中でも、視界はオレンジ色でいっぱいになる。
…深瀬くんと、もっと一緒にいたかったな。もう少しで放課後デート、ちゃんと経験できたかもしれなかった。
あーあ。お母さんに深瀬くん、知られちゃった。どう思われても別にいいけど、本当に好きな人ってわけじゃないから、話題にされても返答に困っちゃうな。
でも友達とは言えなかった。友達として深瀬くんを見たことがないからかな。
「ちょっと病院にね。深瀬くん、バイクで学校に通ってるの?なんだか少し怖そうな人だったけど…。咲良が好きな人ならちゃんとした人よね」
ヘルメットしてて顔わかんないのに怖そうって、深瀬くん相当オーラ出てるんだろうな。
でもその娘を信じてますアピール、なんだか疲れるわ。
「そんな怖くないよ。いい人だよ。わたし勉強するね。ラザニア、楽しみにしてるから」
「あ、咲良…」
またもや満面の造り笑顔をお母さんに残し、自分の部屋に移動。
ドアを閉めベッドにうつ伏せに倒れ込む。スプリングの軋む音が耳につく。
その音が止み、ふーっと長く息を吐いた。
静まる部屋、窓から差し込むオレンジ色の光。
焦点が合っていない中でも、視界はオレンジ色でいっぱいになる。
…深瀬くんと、もっと一緒にいたかったな。もう少しで放課後デート、ちゃんと経験できたかもしれなかった。
あーあ。お母さんに深瀬くん、知られちゃった。どう思われても別にいいけど、本当に好きな人ってわけじゃないから、話題にされても返答に困っちゃうな。
でも友達とは言えなかった。友達として深瀬くんを見たことがないからかな。