──わ。
ダーリンがわたしの手を取り、自分の腰に巻き付ける。
あ、掴まれって言ってたのかな?
って、わわわわ!密着度がすごい!バイクよりもこっちに神経が向いちゃう!
バイクが発進し、わたしは無意識に更にダーリンにしがみついた。
風を切るバイク。体に響く振動。そして、深瀬くんの体温。
前に抱きついたあの一瞬より、ずっとリアルにダーリンの大きな背中を感じる。
カップルみたいと憧れていたバイク二人乗り。まるで本物のカップルになれたかのような錯覚に陥りそうになる。
本物のカップルの感覚なんて知るはずもないのに。
…わたし、深瀬くんのこと、少しずつでも好きになっていってるのかな。
いまいち『好き』という感情がわからない。こんな風に、関係がちょっと近づくことが嬉しかったりするのは、恋愛感情からなのかな。
でも男の人の体に触れるのも、「好き」になろうとしてアタックするのも、歯の浮くような台詞ばかり言うのも、わたしには初めての経験。
だから胸が異様に反応するのかな。
ダーリンがわたしの手を取り、自分の腰に巻き付ける。
あ、掴まれって言ってたのかな?
って、わわわわ!密着度がすごい!バイクよりもこっちに神経が向いちゃう!
バイクが発進し、わたしは無意識に更にダーリンにしがみついた。
風を切るバイク。体に響く振動。そして、深瀬くんの体温。
前に抱きついたあの一瞬より、ずっとリアルにダーリンの大きな背中を感じる。
カップルみたいと憧れていたバイク二人乗り。まるで本物のカップルになれたかのような錯覚に陥りそうになる。
本物のカップルの感覚なんて知るはずもないのに。
…わたし、深瀬くんのこと、少しずつでも好きになっていってるのかな。
いまいち『好き』という感情がわからない。こんな風に、関係がちょっと近づくことが嬉しかったりするのは、恋愛感情からなのかな。
でも男の人の体に触れるのも、「好き」になろうとしてアタックするのも、歯の浮くような台詞ばかり言うのも、わたしには初めての経験。
だから胸が異様に反応するのかな。