「もたもたしてねぇで早くしろよ!」

「うん。って今更だけど、ダーリンは免許持ってるんだよね?」

「当たり前だ!」

「ですよね~!赤城くん達が無免許とか言ってたからまさかと思って」

「あれは二年前の話だ!あいつらだって今は免許持ってっからな!」

「あ、そうなんだ。よし、お待たせしました!」


と、ダーリンの後ろに乗り込む。


ヘルメットしてると声がこもるな。ちょっと声が張っちゃうな。

おっと、パンチラしないように気をつけなきゃね。


なんて思っていたら、エンジンがつけられる。

大きな音に包まれ、急に胸がドキドキする。


「──」


ダーリンがヘルメット越しに何か言ってる。でもエンジンの音もするから余計聞き取れない。


「なに?!」


大声で聞き返しても、会話になんかなりゃしない。


なになに?!ダーリン、何が言いたいの?!


「──」