「深瀬。てめぇ、そのうちどころかすでに咲良を好きだなんて言わねぇよな?」

「あ゛あ゛?!んなわけねぇだろ!」

「そうなの?!ダーリンそうなら早く言ってよ!」

「ちげぇ!だから勘違いすんな!お前なんか好きじゃねぇ!」

「咲良になんつー言い方してんだ馬鹿野郎!咲良!こんなやつより俺の方がよくね?!」

「よくねぇ」

「「ぶはっ!」」

「てめーら笑ってんじゃねぇよ!」

「逢川、ナイス」


金沢くんが怒っているというのに、緑川くんは笑いながらわたしにサインを送る。


「おめー何回フラれりゃ気がすむんだよ」

「もうコントだよな」

「うるっせぇな!こんなんフラれたうちに入んねーよ!」

「どんだけプラス思考なんだよ」

「うるせぇのはお前だ金沢!」

「黙ってろや深瀬!おめーにだけは言われたくねぇ!」

「あ゛あ゛?!」


二人が言い合いを始めたので、わたしは赤城くんと緑川くんと遠巻きに見物することにした。


「あ、昨日は本当にありがとね」