こんな思い?どんな思いだよ。

ていうかいきなりキレられて、わたしはどうしたらいいんですか。


「はあ。…え、わたしあんたに何かした?そりゃ昨日断ったことは悪いと思ってるけど、だからって」

「俺の頭の中、ことごとくお前が出てきてうぜぇんだよ!」

「…あ、そうなの?それは失礼…」


…ん?これって…


「たぶん俺、お前が好きだ」

「──!」

「たぶんっつーか絶対、俺、逢川が好きだ」


……ま、マジですか。


「森野…」


切なげな表情、ほんのり赤く染まる頬、揺れる瞳。


これは紛れもなく、愛の告白、だよね。


「日に日にお前が俺の中で大きくなっていって、最近じゃ完璧に独占してる。どんなに悩んでも消えてくれねぇんだよ。どうしてくれんだよ」

「どうしてくれんだよって言われても…」


…そんなにわたしのことが好きなんだ。


「俺、自覚してないだけで、信じられないくらいお前に惚れてると思う」


…そんなに好きなんだ。


「何をしてても、お前のことを考えてる。離れるとすぐにお前に会いたくなる」


…造り物のわたしを。