「俺は別に澤田についてるわけじゃねぇ。もとよりあいつなんか好きじゃねぇし、深瀬が絡んでるからって本気で女を狙う奴なんかごめんだ」


金沢くん、そんなこと言って大丈夫なの?!

澤田って人、学校で一番強いんじゃないの?!


「ぶっ!なんだその甘ったれた発言は」

「はははは!どっかの正義の味方気取りか?!笑えるわ!」

「─って、笑ってられねぇんだよな」


笑っていたかと思えば、急に真顔になる三人。金沢くんを強く睨みつける。


ものすごく危険な空気…!!


「これ以上邪魔すんならマジでキレるぞ」

「その女、よこせ」


─やばい。


金沢くん、この前深瀬くんに一発でやられてたから、ケンカはそんなに強くないはず。

その上三対一だなんて危なすぎる。


それも、わたしを助ける為なんて。


「か、金沢くん、もういいから…」

「ぜってぇやらねぇ」


──。


「「「金沢ぁ!!!」」」