「お母さん洸くんは!?」
わたしがすごい剣幕できくと、
「家の前で待ってるわよ〜」
マイペースなお母さんらしい返事。
「わかったー!
それじゃ、いってきまーす!!」
いってらっしゃーいとまたもやのほほんとした声で返してきたのを聞きながら玄関までダッシュ。
玄関を勢いよく開けると門に寄りかかって眠そうにあくびしてる洸くん。
どこも変なとこがないか確認してから急いで駆け寄った。
「洸くん!!おはようっ、お待たせ!」
わたしがそう言うと洸くんは振り返って、
「ののおはよ、今日も元気だな〜」
と微笑みながら言った。