向かい合った男は、鎖を振り回し始める。

その先には鎌が繋がっている。

風音を立て振り回された鎌は、勢いをつけ向かってきた。

飛び退きながら三節棍で鎌を弾き返すと、鎖は男の体に巻きつき、男の動きを封じた。

闇のなかで男の目がぎらりと揺れ、後ろに仰け反り倒れた。

ホッとする間もなく中段から槍が懐を狙ってきた。

三節棍を足で跳ね上げ、槍を弾き飛ばし、男の腹を突いた。

男は腹を押さえ後退ったが、すぐさま態勢を立て直し向かってきた。

男が三節棍の端を掴もうと伸ばした腕に、上段から三節棍を振り下ろすと鈍い音が響き、男が呻き声を上げうずくまった。

「やるじゃないか」

祥が長刀で、小刀を振りかざし向かってくる男を薙ぎ倒し、俺の肩に手をかけた。

紅蓮と凛音も向かってくる男たちをそれぞれ、長刀と長巻きで蹴散らしていた。