「……愛実と会うんですか?」



「……お亡くなりになっていれば」



「会わせて下さい!!」



那月さんは急に席を立って私の両肩を掴んでくる。



「…ごめんなさい。それはできないんです」



「何でですか!?」



「あのパソコンに亡くなった方のリストがあります。もちろんお見せできません。もしリストに名前があれば、電話をして取りに来てもらうんです。そして少しお話をして手紙を渡します。それができるのは、代々ここで経営している青砥家だけなんです」



「………」



落胆したように席に座った。