地元の駅から電車乗って揺られること約20分。




「…わぁすごい!綺麗になってる……!」




小さい頃に行っていた水族館とは姿形が変わり、外見も全く新しいものになっていた。




そしてリニューアルオープンしただけあって家族連れからカップルまで幅広い客層がたくさん行き来している。




もっと近くで見ようと歩き出せば、テツと繋いでいた手を引っ張られた。




「そう慌てると転ぶよ?澪ちゃん?」


「…今、完全に子供扱いしたでしょ……!?」




確かに小さい頃来たときは、はしゃぎすぎて転んだけども。




ニヤリと笑うテツに頬を膨らませて睨むと、膨らませた頬を空いた手で潰された。




そんなやりとりをしながらも入場券を買って中へと入った。