テツのベッドに顔を埋める。
すると重かった腰が急に軽くなった。
「…何?妬いてんの?」
「…っ!」
ベッドの軋む音と共に耳元で囁かれた声にいつもより過剰に反応してしまう。
顔をあげて声のする方を見ると、すぐ目の前に妖艶に微笑むテツの顔があった。
この顔は何度か見てきて分かる。
あたしを襲おうとする顔だ。
「他の女なんか気になんねぇくらい感じさせてやろうか?」
「え、…ちょっと…やめ…っ!?」
キスされる、それも深いやつ。
そう思ったらやってきたのはくすぐったい感じ。
「て、テツ!何やっ……アハハハハッ!
ちょ、やめ…ハハハッ…!」
「こちょこちょこちょ~」
いきなり脇腹辺りをくすぐられた。
要はこちょこちょ。
こんなことやられたの小学生以来だけど、相変わらずくすぐったい!
てかなんでこちょこちょ!?
そう聞きたいけどくすぐったくて聞けない。