やっべ、気づかれちゃった。





私の殺気に気づき、神崎くんは目を見開いてこちらを見る。





クラスの人たちは神崎くんにみとれすぎて私の殺気に気づいていないみたい。

よし、ここは…





『よろしくね、神崎くん。』





今度は、語尾にハートがつきそうな声でそう言った。うぇ、自分で言って吐気する。





「……おぅ、よろしく……。」