ドンっ…

涙で腫れた目を隠したくて下を向いていたら、不意に誰かと肩がぶつかり合った。



「 …ってぇな。ああ?」



…コワイヒトの集団だったみたいだ。

何だか中学時代に戻ったみたいでおかしくて、フッと笑みが漏れてしまう。



「 …ああ?何笑ってんだコラ。テメェ殺されてぇのか?」

「 あー、丁度いい。…俺ら今金詰んでんだけど、チョット貸して貰おーか?」



殺されたい?金を貸せ?巫山戯るな。

ポキっ…と、久々に腕が鳴る。

それにコイツらの声、以前聞いた事が有る様な無い様な。