「蒼くんかえってきたんだ!」


家の中から絵里香さんが出てくる。


「そうだ!絵里香きてるの忘れてた!」

「あ!やしなちゃんだ!」


絵里香さんが走ってあたしのところまでくる。


「あ、どうも」


どう接したらいいのかわからなくてそっけないものになってしまう。


「やしなちゃんとは仲良くしたいの!」

「…え?」

「だって将来あたしと蒼くんが結婚して、丈とやしなちゃんが結婚したら姉妹になるんだよ!」


絵里香さんがぴょんぴょん跳ねる。