「この前さ、絵里香が丈はやしなって子が好きみたい!とか言って嬉しそうに報告してきたんだ」


伸びをしながらそう言う。


「それはたぶん勘違いです」

「なんで?」

「そんなわけはないから」

「もうさっきからそんなわけはないしか言わない!やしな」


光が怒ったような顔になる。


「うち、入る?」


家をゆびさす。


「え!?」

「行く行くー」


光がニコニコしてこたえる。