「そういえばやしな彼氏なんてできてないよね?」


光があたしの肩をガシッとつかむ。


「え?できてるわけないじゃん」

「モリーとやしなが付き合ってるって噂だよ」

「は!?」


光の言葉にあたしの頭は真っ白。


「なんか恋人同士みたいに仲いいって」

「友達としてだし」


たしかに仲いいけど。
隣だからだし。


「モリーがクラスに好きな子がいるってもともと噂で。それでやしなだったんだーってことになってるみたい」