ハッ、と気がついて目が覚めた。
顔に手を当てると手が濡れていた、どうやらぼくは泣いていたようだ。
なぜ泣いていたかもわからない
でも、うっすらと昔の記憶が蘇ってきた


小さい頃は活発で泣き虫だった。
何かあるとすぐ泣いて駄々をこねる子供だった。
親はいるけどずっと児童養護施設で育ってきた、なぜって疑問よりこれが普通なんだと思ってた
初めて恋をしたのは6歳くらいの時だったかな
幼稚園で一緒だった女の子に一目惚れしていた、昔から一目惚ればかりだった
なにをするにもその子の隣にいた。
お泊まり会があり、肝試しをやるとき勇気を出して誘った。
かっこいいところを見せようと頑張ったんだけどぼくがビビりすぎて逆に守ってもらってたのを覚えてる