◆◇◆◇◆
爆破されたのは、居館以外のそれぞれ一部だったが、全体の損傷は大きい。
兵は黒い鎧の者と銀の鎧のものが多数横たわっている。
「あっ!!」
城から出てくる追加の兵たちのうち1人が私に気づいたらしく、声を上げた。
が、他の兵たちと口論している。
「赤木様が捕まえた赤髪の…」
「それどころでは無いだろう!」
「だが……!」
不測の事態に指揮官に伝えに行く時間もなく、私の登場が混乱を招いているらしい。
私としても時間が無い。
ここにいるのはまずい。
「あっ!!!!」
気が削がれているうちに、その場から離れて、一番見下ろせる位置に移動する。
屋根の上から兵たちの様子を見ると、狼狽えていたようだったが、見なかったことにするのか先を急いでいた。
安心しながら、ぐるっと周りを一周見渡すと、城門付近で交戦がある。
目を細めて見つめると、新撰組の羽織が見える。
「ぐっ!!!!」
敬助が左腕を抑えながら倒れ込む。
「山南さん!!!」
すかさずフォローに入るのは、一。
あんなに大きな声を張った彼を見たことがなかった。
爆破されたのは、居館以外のそれぞれ一部だったが、全体の損傷は大きい。
兵は黒い鎧の者と銀の鎧のものが多数横たわっている。
「あっ!!」
城から出てくる追加の兵たちのうち1人が私に気づいたらしく、声を上げた。
が、他の兵たちと口論している。
「赤木様が捕まえた赤髪の…」
「それどころでは無いだろう!」
「だが……!」
不測の事態に指揮官に伝えに行く時間もなく、私の登場が混乱を招いているらしい。
私としても時間が無い。
ここにいるのはまずい。
「あっ!!!!」
気が削がれているうちに、その場から離れて、一番見下ろせる位置に移動する。
屋根の上から兵たちの様子を見ると、狼狽えていたようだったが、見なかったことにするのか先を急いでいた。
安心しながら、ぐるっと周りを一周見渡すと、城門付近で交戦がある。
目を細めて見つめると、新撰組の羽織が見える。
「ぐっ!!!!」
敬助が左腕を抑えながら倒れ込む。
「山南さん!!!」
すかさずフォローに入るのは、一。
あんなに大きな声を張った彼を見たことがなかった。