「どうしたの?急に」

皆だけでなく、先生まで動揺している。

もちろん、あたしもその一人だ。

「いや……いま、授業受けてみたらやっぱり黒板が見えづらいなと思って…」


…え?

レ、レン君、それは……


「あ、あらそうなの。うーんと…じゃあ山田くん、あなた、目良かったわよね。神崎くんと代わってあげて」

そう言って、先生はあたしの隣の人を指名した。

山田くんも、レン君も当然のように席を交代し始める。


あたしに向けられるのは、クラスの羨望の眼差し…。


「どうゆーこと…」