「ああっ、まただあっ……」
くじを引いて紙をみた瞬間、「1」と書かれた正方形の紙を手に、あたし、海園空楽(うみぞのそら)はがっくりとうなだれた。
今日は待ちに待った席替えの日。
今回こそ、絶賛片想い中の神崎レン(かんざきれん)君の隣になるぞーっ!って意気込んで来たのに……
やっぱりまた、席は離れてしまった。
それに加えて、今回は一番前にあたし、一番ななめ後ろにレン君がいる。
つまり、対角線上にあたしとレン君がいるという、一番イヤな離れ方をしてしまったのだ。
「ついてないなあ……」
思わず呟いてしまう。
例えくじだとしても、毎回近くになる人とはよくなるし、全くならない人は本当に近くにならない。意外とくじってそういうもんなのだ。
チラッとレン君の方を見ると、
クラス一のイケメンとも呼ばれているレン君の隣になった女の子は凄く嬉しそうで。
「やっぱりあたし、レン君と縁ないのかなあ……」
落ち込んでしまった。
くじを引いて紙をみた瞬間、「1」と書かれた正方形の紙を手に、あたし、海園空楽(うみぞのそら)はがっくりとうなだれた。
今日は待ちに待った席替えの日。
今回こそ、絶賛片想い中の神崎レン(かんざきれん)君の隣になるぞーっ!って意気込んで来たのに……
やっぱりまた、席は離れてしまった。
それに加えて、今回は一番前にあたし、一番ななめ後ろにレン君がいる。
つまり、対角線上にあたしとレン君がいるという、一番イヤな離れ方をしてしまったのだ。
「ついてないなあ……」
思わず呟いてしまう。
例えくじだとしても、毎回近くになる人とはよくなるし、全くならない人は本当に近くにならない。意外とくじってそういうもんなのだ。
チラッとレン君の方を見ると、
クラス一のイケメンとも呼ばれているレン君の隣になった女の子は凄く嬉しそうで。
「やっぱりあたし、レン君と縁ないのかなあ……」
落ち込んでしまった。