ため息をつきながら着替える。

ふとロッカーの扉の裏側が目に入った。

胸が痛む…笑っているから。

夕日を背に、かんちゃんが、はじめ兄が、れきが…笑っている。

少し外れた所から私と瀬永が笑ってそれを見ている。

今はいない。

今はみんないない…

考えすぎてしまう前にロッカーを閉めた。