二人でいつも寝ているベッドに腰掛ける。


緊張が半端ない。心臓が激しく高鳴っている。



「花菜、緊張するな。」



健人さんの言葉にクスクスと笑った。



「健人さん、慣れてそうなのに。」


「…………やっと手に入れた女を抱くんだ。緊張するに決まってる。」


「私、愛されてます？」



クスリと笑って言えば、健人さんの両手が私の頬を挟んだ。


真面目な健人さんの顔に私から笑みが消えた。



「花菜、愛してる。一生大事にする。」


「………一生…………。」



健人さんの言葉に私の口から自然と言葉が漏れた。



「ああ、一生大事にする。逃がさないから。」




健人さんの唇が瞼に触れ、頬に触れ、顔中に落ちてくる。



「花菜、離さない。」



この言葉を最後に健人さんが激しく私を求めてきた。


私は健人さんに身を任せ、何度も囁く言葉に私も同じように返した。



「花菜、愛してる。」


「健人さん、愛してます。」



いつしか『大好き』が『愛してる』に変わっていた。