「じゃあね!桔子!もし幸隆くんと進展あったらすぐに教えるんだよ〜!」


「こっちのセリフー!じゃあね〜!」



地元の最寄駅。

別れ際に智夏と大声で叫びあう。



何もないと心から信じていた晩春の夜。

それが当たり前だと思い込んでいた。



暖かい家路の途中。

ふと頭に浮かんだのは、銀髪の彼で
チャラさは全開だけど、憎めないあの可愛く綺麗な笑顔に、どこか居心地の良さを感じていた。