「え!幸隆くんと連絡先交換したの?!」



帰り道、智夏に幸隆くんとどうなったのかどんな会話をしたのかを事細かに聞かれた。



「桔子もなかなかやり手じゃん」



なんて智夏はニヤニヤしてるけど、別にこれから先何かあるなんてことはないだろう。



「てか私、今日はてっきり智夏は将也くんと帰るのかと思ってたよ」


「いやいや〜、せっかくついてきてもらった桔子を1人で帰らすわけにはいかないし」


「そんな別にいいのに」


「あ、もしかして、幸隆くんに送ってもらったほうがよかった?」


「は?ありえない冗談やめてよ」



私が本気で否定するのを見て、意地悪そうに笑う智夏。



「うそうそ。学校は絶対休めないし、学生の間は日曜にお泊まりなんてことはしないかな」



智夏はこんなギャルギャルしてるけど、実はちゃんと将来の目標があって、そのために2年制の専門学校に通っている。


智夏の専門学校は厳しくて忙しいみたいだけど、弱音も吐かずこうして毎日頑張っている。そんな彼女の姿は本当にかっこいいし、尊敬している。