「それもそうだね。
じゃあ、これからは『ユキ』で良いかな?」

(えっ!?)



ちょっとびっくりはしたけれど…いやだとは言えないし、いやというわけでもない。



「は、はい。そ、それで、僕はなんとお呼びすれば…?」

「なんでも良いけど…『あゆ』って呼ばれることが多いから、『あゆ』で…」

「は、はい、わかりました。」

相川はなんだかくすくす笑ってる…感じ悪いな。



「それはそうと、どこのカラオケにする?
この近く、何軒かあるでしょ。」

相川はこのあたりにも良く来るのか、いろいろ詳しいようだ。
僕は、そもそもあまりカラオケに行かないから、良く知らないし、別にどこに行きたいってこともないから黙っていた。



「あ~、やっぱり〇〇が良いんじゃないかな。
料理も美味しいし、スイーツもあるもんねぇ。」

「だよね、だよね。
じゃあ、そうしよ!」

相川とあゆさんは意気投合し、結局、みんなでその店に行くことになった。