「あゆ……??」

「美穂!ごめん!」

あゆが私に向かって頭を下げた。
それも体が折れ曲がる程、深く…



謝るのは私のはずなのに、一体、どういうこと?
私はわけがわからず、ただあゆをみつめていた。



「美穂ちゃん、ごめん。
あゆは何も悪くないんだ。悪いのは俺なんだ。」

「海斗……何を言ってるの?」

島本さんも私と同じように、ぽかんとしてた。



「美穂…私……海斗が好きなんだ…」

「え、えっ!?」

あゆ…今、なんて言ったの?
もしかして、海斗が好きって言った??



「俺もあゆのことが好きだ。
二人には本当に悪いことをした。
どうか許してくれ!」

「あ…あの…えっと…」

私はすっかり混乱してしまって、なかなかうまく話せない。
わたわたしてる間にも海斗は話を続けた。



「俺…元々はあゆみたいな子がタイプなんだけど…今までの彼女とはなかなか長続きしなかった。
どっちかが浮気したり、ちょっとしたことで大喧嘩になったり…いつもそんな調子だった。
そんな付き合いに、俺は嫌気がさしていて…だから、あの合コンでは、あゆではなく美穂ちゃんを選んだ。
美穂ちゃんとなら、長続きするんじゃないかって思えたんだ。」

えっ!?そうだったの?
でも、今頃になって、そんなこと聞かされても…