【音愛side】

あの日から私は先生を頼るようになっていた。
辛くなっても先生に話せば楽になれた。
先生と二人で話す機会が増えてくうちに、私は先生に恋心を抱くようになっていた。
でも、そのことは先生に言えるわけもなく、私の心の中だけにとどめておいた。
ちょっとした、たわいない話でも先生といられるだけで私は幸せだった。
先生と話してて泣いてしまうこともあった。そんな時はいつも先生が優しく頭をなでてくれたり、背中をさすってくれたり。
そんな仕草をされるたびに私の想いは強くなっていった。