気づいたら収まったはずの涙はまた大量に流れて、私はすべてを先生に話してた。

「最近ののあがおかしいことは少し前から気づいてた。2年になってすぐの頃は毎日見れたのあの笑顔が全然無いことも。でも、のあが自分から打ち明けるまでは聞かないようにしてたんだ。もっと早く聞いてあげてたらこんな苦しむことはなかったよな、ごめんな」
そう言って先生は私の頭をなでて
涙を拭ってくれた。

その時、すでに私は恋に落ちていたのかもしれない。好き、と確信はしていなかったけど、
先生なら頼れる、そう思った。

そして、誰かに話すだけでこんなにも楽になるんだってことを初めて知った。

私の涙が完全に落ち着く頃、もう昼休みは終わって次の授業が始まってしまっていたけれど、先生は教室までついてきてくれて、教科の担当の先生に腹痛で保健室にいた、と遅刻した理由も説明してくれた。
クラスメイトの視線が痛かったけど、
先生と話して少しスッキリしていた私はそんなこともあまり気にならなかった。