そんな時、
数学の先生に話があり職員室に行ったあの日のお昼休み、
私の体がついに限界を超えてしまった。

数学の先生との話が終わり職員室を出ようとした時、
もう体も心も限界で涙が自然と溢れてきた。
こんなとこで泣いたらダメだって思えば思うほど溢れてきて下を向いてバレないようにするのが精一杯だった。

でも、担任の原田隼(はらだ はやと)に気づかれてしまったみたい。
「のあ?どした?ちょっとおいで」
そう言って先生は会議室に私を連れて行った。

先生は私の涙が落ち着くまで何も言わずにただ背中をさすってくれてた。

「のあ、最近体調良くなかっただろ?なんかあったか?」私の涙が落ち着いた頃、先生が優しくそう言ってくれた。

ー先生はなんで私の体調が良くないことに気づいてるのーそんな事も思ったけど、今まで誰にも話せなかったこの辛さを、先生になら話せる気がした。