何があるのかわかんないけど、
とりあえず外に出てみる。


「出た?」


『うん、出たよ?』


「空見て、空」


『空ー?雨降って…』


思いっきり首を上に向け、目を見開いた。


「見える??」


『うん…見える…。綺麗…』




私の目線の先には、まん丸の虹がかかっていた
その姿はとても綺麗だけど
今にも消えてしまいそうな…。


…ん?


なんで同じ虹…見えてるの?


和と私は家が遠いのに…。


なんて色々考えていると前の方から声がした。



「結衣っ」


『なんで…』