「助けて、助けて誰か!!

紫織ちゃん、助けて!!ねえ!!

私達、友達だよね?ねえ、アナタなら…止められるんでしょう!?

助けてよおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


私は紫織ちゃんに縋りつく。

しかし、紫織ちゃんは凄まじい力で私を突き飛ばした。


「紫織ちゃん…?

どうして………」

「どうして?

笑わせないでくださる?

アナタ、自分の身分をご存知?

“肉”の分際で私に触れないでくださる?」

「そんな…だって、だって……。

友達だって言ってたじゃない!

さっきだって、執事さんに殺されそうになったのを、助けてくれたじゃない!

なのに、どうして!?」