そこには、じいちゃんが今まで犯した罪に対する懺悔の言葉ばかりが述べられていた。

二十年前の事件のこと、そして館に来た人間を殺して、調理していたこと。

それを読み終えた俺は、この館を訪れた。

すると、紫お嬢様が人間の肉を調理せずに食っていた。


俺は、思ったんだ。

この人に、ちゃんと調理した肉を食ってほしいって」


相模が…この館で働いていて、そしてこの館の人間を殺したコックの孫…。

だから、バーベキューのとき、あんなに活躍していたんだ。


「でも…相模は死んだはず…。

だって、食料庫で脚が…」


「あははははは!お前バカだなあ!!

どうせ、岡座の脚を俺の脚と間違えたんだろ?

太ももの傷を見て、勘違いしていたんだろ?

あれは、俺が目印のために付けた傷なんだよ!

人間の肉は繊細なんでね。

調理に適切な保存期間があるのさ。

あはははははははははははははははははははははははは!!」

「私が食料庫で見たのは…唯也の脚?」


じゃあ、唯也はもうこの世には………。

そのことは、自分ではわかっていたつもりだし、覚悟もしていた。

だけど、いざそれが真実だと言われると…悲しくて涙が止まらない。