「じゃあ南条。気を付けて帰れよ。」

「…はい。」



私たちは昼には図書館を出て、この後学校に行くと言う先生と駅で別れることになった。



(ホントはもっと一緒にいたい…)



「先生…」

「ん?」

「あの…今日は、ありがとうございました。」

「どういたしまして。」

「…」

「…」

会話が終わってしまう…



いよいよ帰らなきゃ、と思った時、



「南条。」



と、先生が私を呼び止めた。