私は先生の手から本を受け取った。
上端からはところどころ附箋がはみ出している。
「あ、職業ごとにどういう進学先から行けるか書いてあるんだよ。
南条は文系教科の成績いいだろ?
文系学部から就職するようなとこピックアップして附箋張ってみた。参考にして?」
本を開くと附箋の他にも傍線が引かれていたり、
「資格試験について~」「就職率高い」等と書かれたメモがあちこちに挟まっていたりした。
「先生、これ…」
「あ、俺去年まで就職活動してたから、多分他の先生より得意なんだよ、こういうの。
ここの学校、高卒で就職する子少ないしね。」
私のために…?
そう思うと、胸に何か詰まったように直ぐに言葉が出ない。
「…ありがとう、ございます。」
やっと出てきた言葉に先生は
「どういたしまして。」
と答えて、昨日のように私の隣に座った。
上端からはところどころ附箋がはみ出している。
「あ、職業ごとにどういう進学先から行けるか書いてあるんだよ。
南条は文系教科の成績いいだろ?
文系学部から就職するようなとこピックアップして附箋張ってみた。参考にして?」
本を開くと附箋の他にも傍線が引かれていたり、
「資格試験について~」「就職率高い」等と書かれたメモがあちこちに挟まっていたりした。
「先生、これ…」
「あ、俺去年まで就職活動してたから、多分他の先生より得意なんだよ、こういうの。
ここの学校、高卒で就職する子少ないしね。」
私のために…?
そう思うと、胸に何か詰まったように直ぐに言葉が出ない。
「…ありがとう、ございます。」
やっと出てきた言葉に先生は
「どういたしまして。」
と答えて、昨日のように私の隣に座った。