さりげなく顔を背けた私に清瀬くんは訊ねる。



「カラオケ行く?」

「カラオケ…」



カラオケだと清瀬くんと完全にふたりきりになってしまう…



「舞奈何考えてんの?

もしかしてやらしー想像したでしょ?」

「してないよっ!」


清瀬くんの前では考えることも出来ない…
要注意だ。



「俺も「行きたーい!」て言われても困ると思ったからいいよ。」

「?なんで?」

「俺、歌苦手だから。」

「そうなんだ?」



清瀬くんにも苦手なものあるんだ…



「じゃこの辺りなら…ゲーセン?」

「私、ゲーセンで遊んだことなくて。プリ撮りに行ったことくらいしか…」

「じゃゲーセンの遊び方教えてやるよ。

ついでにプリも撮ろう?」

「え…」

「あ、プリも密室でふたりきりだーとか思ってる?舞奈意外とむっつり…」

「違うってばっ!」



膨れた私の頬を清瀬くんが人差し指でつつく。



「もう!」

「はいはい、早く行こう?帰り遅くなると困んでしょ?」



結局清瀬くんのペースだ…