けれどその可愛過ぎる怒り方のせいでむしろちょっと胸が痛む。
(言い過ぎかな…?)
そして私はゆっくり続ける。
「でもホントは見た目と裏腹に頼れる男だったりするでしょ?」
その言葉に先生は心底驚いたようで、頬を膨らませたまま、眼だけぱっちり開いて私を見た。
ただでさえ大きな瞳が更に大きくなる。
「外国人さんに声掛けられて困ってる女子高生を黙って見過ごせない、そんな人…じゃないですか?」
先生はどんぐりをくわえたたリスみたいな可愛いままでちょっと宙を仰ぐ。
そして、
「あー…はいはい…」
と頷いて、
「春休みのアレ…君か。南条さんだったのか!」
と両手をぽんと打った。
いちいち仕草が可愛い。
「外国人に話し掛けられて困ってる人、結構多いからね、俺よく声掛けるんだ。
お節介かもだけど、分かってるのに無視しても誰得?って感じだしね。」
先生はちょっと恥ずかしそうにサラサラした栗色の前髪を掻き上げる。
そのいちいち可愛い仕草があざとく見えると言ってるんだけど…
それから先生は綺麗な瞳で私を真正面から見つめ、真顔で言う。
「でも南条さんは「いいな」と思った。」
(言い過ぎかな…?)
そして私はゆっくり続ける。
「でもホントは見た目と裏腹に頼れる男だったりするでしょ?」
その言葉に先生は心底驚いたようで、頬を膨らませたまま、眼だけぱっちり開いて私を見た。
ただでさえ大きな瞳が更に大きくなる。
「外国人さんに声掛けられて困ってる女子高生を黙って見過ごせない、そんな人…じゃないですか?」
先生はどんぐりをくわえたたリスみたいな可愛いままでちょっと宙を仰ぐ。
そして、
「あー…はいはい…」
と頷いて、
「春休みのアレ…君か。南条さんだったのか!」
と両手をぽんと打った。
いちいち仕草が可愛い。
「外国人に話し掛けられて困ってる人、結構多いからね、俺よく声掛けるんだ。
お節介かもだけど、分かってるのに無視しても誰得?って感じだしね。」
先生はちょっと恥ずかしそうにサラサラした栗色の前髪を掻き上げる。
そのいちいち可愛い仕草があざとく見えると言ってるんだけど…
それから先生は綺麗な瞳で私を真正面から見つめ、真顔で言う。
「でも南条さんは「いいな」と思った。」